口臭症

口臭について

健康な人や口の中になんの異常もない人でも、まったく口臭のない人はいません。一般に口臭は空腹時に強くなるといわれています。また、タバコを吸いすぎたり、ニンニクやニラなどを食べれば、一時的に特有の臭いがするのも当然でしょう。このような口臭はあまり気にする必要のない、いわば生理的な口臭といえます。

一方、口臭は口の中の原因だけで生じるのではなく、消化器や呼吸器疾患、とくに鼻やのどの疾患、ときには代謝性疾患などで、臭いを出す物質が呼気の中に出てくるために生じることがあります。この場合は、これらの疾患に伴うなんらかの症状があるはずですから、原因のわからない口臭については、これらに関連した検査をする必要があります。

しかし、口臭の最大の原因は歯や補綴物(金冠、人工歯、ブリッジなど)に付着した食物のかすの腐敗、う蝕(むし歯)や歯周病などです。とくに辺縁性歯周炎(へんえんせいししゅうえん)では、歯の周りから出てくる膿(うみ)のために、かなり強い悪臭がすることがあります。本人はその臭いに気づかず、周囲の人が強く感じることも多くみられます。また、舌苔(ぜったい:舌のこけ)や唾液分泌の減少による口腔(こうくう)内の自浄作用の低下も口臭の原因となります。


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