無痛治療

無痛電動麻酔器の特徴

患者さんが痛がらない(刺入時と注入時)

電動式によるため、手圧では困難な超極細注射針(33G/31G)が使用できるため、刺入時の痛みが極めて弱く、最少になります(大阪大学歯学部)対象患者100名中、手圧式より痛みが少ない(95名)。 手圧式と同じくらい(4名)。 電動式の方が痛い(1名)。(東京医科歯科大学歯学部)また、押圧の変動や手振れがないため注入中の痛みが最少となります。

手動式よりよく効く

安定した低速度で少量ずつ注入できるため、麻酔が早く、よく効きます。またよく効くため麻酔薬の量を最少に押さえることができるので、安心で安全です。電動式では術者の息切れも緊張もなく、患者さんに合わせたスピードで一定量を一定時間で注入できる。手動式の場合、注入量が一定でないため麻酔が効かないこともあるが、電動式は安定した麻酔効果が得られる。

恐怖心がなく危険もない。

電動式は注射器というイメージがないので恐怖心を与えず、緊張等による様々な危険の発生も最少となる。
対象患者100名中、まったく不安感がなかった(89名)。やや恐怖心を抱いた(4名)、不明(7名)。(東京医科歯科大学歯学部)
手技的に困難な歯根膜内注射に対応できる。
最近特に注目されている歯科麻酔法として歯根膜内注射があります。この麻酔法の特徴として、最少の麻酔薬の使用量で、局所麻酔奏功範囲を最少に抑えることができ、刺入点と痛みも最少に押さえることができる、ということがあります。電動麻酔器はこの手技的に困難な歯根膜内注射をより正確に確実に行うことが出来ます。

電動麻酔器 オーラスター1.0S

 

笑気吸入鎮静法

1.笑気吸入鎮静法のはどのようなときに使用しますか?
 歯科治療に不安感、恐怖心、不快感を持っている方の治療
 異常な緊張、反射のために正確な治療が不可能となる嘔吐反射の強い方の治療
 心疾患、高血圧など内科的慢性疾患を持ち、歯科治療のストレスを軽減しないと治療が困難な方の治療。
 歯科治療のストレスを軽減するべき高齢者の方の治療
2.笑気鎮静法を使うと意識がなくなったり眠ってしまったりするのでしょうか? 
 一般の歯科治療で用いるのは笑気麻酔(全身麻酔)ではなく、笑気吸入鎮静法ですので意識を失ったり眠ってしまうことはありません。この方法は、中枢神経のを抑制しますが、呼吸や血行を抑制する事はなく、意識も保たれた状態にあります。また、疼痛閾値(痛みを感じる限界)が上昇することによって痛みを感じにくくなったり、時間感覚が鈍くなる事によってあっというまに治療が終わったように感じるという利点もあります。
3.笑気ガスには副作用はないのでしょうか? 
 笑気ガスは体内で分解されることなく、そのまま排出されますので、呼吸器系、肝臓、腎臓、代謝系などに負担をかけることはありません。ですから、小さなお子様も含めてほとんどの方に安全に使用することができますが、妊娠初期の方、呼吸器疾患(ぜんそく、肺気腫)の方、過去に笑気ガスを吸って不快感を感じたことのある方などには使用しません。
4.笑気鎮静法を使った治療はどのように行うのでしょうか?
 治療台を通常の治療の位置にして、寝ていただきます。 鼻マスクをかけて、鼻から100%酸素を規則正しく呼吸をしていただきます。 笑気の濃度を徐々に上げながら、適度な鎮静状態へと導きます。通常は30%前後を保ちます。少しお酒に酔ったような気分になったり、手足が暖かくなったような感じがすることがあります。 5分ほどして、鎮静状態が確認されれば必要に応じて局所麻酔を行います。疼痛閾値が上昇しているのであまり強い痛みを感じません。 鎮静の状態を観察しながら笑気の濃度を適正に保ち、歯科治療を行います。鎮静が深くなりすぎるようであれば、100%酸素に切り替える事により、簡単に鎮静の深さをコントロールできます。 治療が終了すれば、100%酸素または空気に戻します。 そのままお帰りまで15分ほど待てば、そのまま帰宅できます。特に生活の制限はありませんが、車の運転をされる場合は少し長めに時間をおいたほうが良いとおもいます。待合室でゆっくりされてからご帰宅ください。
(現在当院では、笑気吸入鎮静法は行っておりません)

笑気吸入鎮静器(セキムラ)