睡眠時無呼吸症候群の原因と種類

睡眠時無呼吸症候群の原因と種類

多摩市SASナビ

睡眠時無呼吸症候群の原因と種類について解説します。
また閉塞型・中枢型の違いや、骨格や体型など無呼吸症候群になりやすいタイプの特徴についてまとめています。

睡眠時無呼吸症候群SASのPSG検査

睡眠時無呼吸症候群が起こる原因には、大きく分けて2種類があります。

閉塞型(閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)

呼吸の通り道である上気道が閉塞し、口や鼻からの呼吸が停止するタイプ。肥満による首回りの脂肪沈着・扁桃肥大・舌根(舌の付け根)の落ち込みが主な原因です。大きないびき・日中の眠気・起床時の頭痛などの症状がよく見られます。

マウスピース治療によるSASの改善

中枢型(中枢型睡眠時無呼吸症候群)

脳からの呼吸指令が出なくなり、気道の閉塞とは関係なしに呼吸が止まるタイプ。呼吸中枢の機能低下が原因で、呼吸筋の運動が停止することが主な原因です。閉塞型に比べると、いびき・日中の眠気などの自覚症状は少なめです。

睡眠時無呼吸症候群の患者のほとんどが、閉塞型であると言われています。原因や種類によって治療方法は異なるので、必ず専門医の指導のもとで治療にあたるようにしましょう。

無呼吸症候群になりやすい人の特徴

気道が閉塞し、無呼吸になりやすい人の特徴は以下の通りです。

肥満
肥満によって首の周りに脂肪がつくと気道が確保できなくなり、閉塞する恐れがあります。日本人の場合、標準体重より20%以上体重が多いと無呼吸症候群の症状が現れやすくなると言われています。

骨格の問題
顎が小さかったり後退していると、気道の断面積が狭くなります。とくに日本人は顎が小さいため、肥満体型でなくても発症するケースが多いようです。また、骨格と比較して舌が大きい場合もリスクは増加します。

慢性副鼻腔炎
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)やアレルギー症状がある方は、鼻が詰まりやすく口呼吸になりがち。口呼吸は鼻呼吸に比べていびきをかきやすく、気道も狭くなりやすいため、睡眠時無呼吸症候群を悪化させる可能性があります。

扁桃腺・アデノイド肥大
扁桃腺は口蓋垂の両脇の部分、アデノイドは鼻の奥の突き当たりにあるリンパ組織の固まりを指します。この部位が肥大すると気道が狭くなり、いびきや無呼吸症候群の原因となります。子供に多く見られる症状です。


多摩市永山 亀山歯科 東京都多摩市貝取1-17-3
京王永山駅,小田急永山駅より徒歩8分

睡眠時無呼吸症候群マウスピース治療

睡眠時無呼吸症候群マウスピース治療

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マウスピース治療の費用は? 保険適応はされるの?

睡眠時無呼吸症候群に対する治療法は、CPAP治療やマウスピース治療、手術など個人の症状や重症度によって異なります。

睡眠時無呼吸症候群PSG検査

今回は睡眠時無呼吸症候群の治療法のひとつである、<マウスピース治療>のメカニズム、メリット、デメリット、費用、保険適応などについてご紹介します。

睡眠時無呼吸症候群マウスピース

睡眠時無呼吸症候群にマウスピースは効くの?

睡眠時無呼吸症候群に対する治療法として、自分の口にあったマウスピースを作成し、下あごを前の方へ5~10mm程度出す方法があります。下あごを前方へ移動させると、狭くなっている気道を広げることができるため、マウスピース治療は睡眠時無呼吸症候群に効果があるといわれています。
特にあごが小さく、肥満がない睡眠時無呼吸症候群の方、軽度から中等症の睡眠時無呼吸症候群の方に効果を期待できる治療法です。
マウスピースは、呼吸器内科や耳鼻科と提携している睡眠時無呼吸症候群の診療を専門とする歯科医に依頼して作成します。ただし、重度の睡眠時無呼吸症候群の方には効果が見られないこともあるので、医師とよく相談してから治療を行います。

持続陽圧呼吸療法 (CPAP)

知っておきたいマウスピース治療のメリット・デメリット

比較的手軽にできそうな印象があるマウスピース治療にも、メリットとデメリットがあります。

まずメリットとしては、口にはめるだけの治療で簡単にできること、簡単に作れて長く使用できるので医療費も安くすむこと、小型なので旅行や出張、外出先などへ気楽に持ち運びができること、などが挙げられます。

一方でデメリットは、重症の睡眠時無呼吸症候群の方には効果が見られないことが多い、歯が少ない人には適用とならない、鼻づまりや扁桃腺の肥大がある場合には適用とならないことがある、などです。また、下のあごをマウスピースによって前方へ移動させる程度が不十分の場合には、症状の軽減効果が得られないことがあるので作成時には注意が必要です。

マウスピースによるいびきとSASの改善

マウスピース治療の費用と効果、保険適用の基準とは

自分の口に合ったマウスピースが作成でき、下のあごを前方に動かすことが可能になれば睡眠時の無呼吸だけでなく、睡眠時無呼吸症候群に伴う日中の眠気や頭痛、倦怠感などの改善が期待できます。また、睡眠中の低酸素やいびきも改善される可能性が高いです。

マウスピースの作成には、保険が適用されて3割負担となれば約15000円です。マウスピース治療は、内科や耳鼻科からのマウスピース作成依頼書があれば保険適用になります。保険が適用されない場合には自費となり、約3~5万円の費用が必要です。

スリープスプリント(マウスピース)治療

医師がマウスピース治療の適用かどうか判断する

マウスピース治療は持続陽圧呼吸療法 (CPAP)に比べて、作成したマウスピースを歯につけて寝るだけなので比較的簡単に行うことができます。
しかし、マウスピース治療が適用になるかどうかは睡眠時無呼吸症候群の重症度や歯の状態にもよるので、医師の判断になります。

まず内科医や耳鼻科医が、睡眠時無呼吸症候群の重症度を判定します。そして、マウスピース治療の適用があると判断した場合に、専門の歯科医に作成依頼書が渡されることによって作成できますが、歯科医の判断で難しいとされる可能性も。具体的には、実歯が上下で20本以下、歯周病や虫歯で歯がぐらついている、顎関節症がある、などです。
医師とよく相談し、自分に合った最も効果的な治療法をできることが理想です。

持続陽圧呼吸療法 (CPAP)

まとめ

睡眠時無呼吸症候群に対するマウスピース治療についてまとめました。マウスピース治療は睡眠時無呼吸症候群の重症度が比較的軽い方で、あごが小さく、肥満がない方に有効といわれています。睡眠時無呼吸症候群が疑われる時には、なるべく早く病院を受診し治療を開始しましょう。


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