日焼け止め使用でビタミンD不足

日焼け止め使用でビタミンD不足…20代女性に調査

20代の女性が週3回以上日焼け止めを使った場合、血中のビタミンD濃度が常に「欠乏状態」になっていたことが、大阪樟蔭女子大などの研究チームの調査でわかった。ビタミンDは日光に含まれる紫外線を浴びることで体内で作られ、骨の形成に関わる栄養素。不足すると、骨粗しょう症などになりやすくなる。同大では「直ちに病気になるわけではないが、ビタミンDを含む食品で補ってほしい」としている。

研究チームは2016年5月から1年間、同大の学生など20代の女性延べ101人について、日焼け止めの使用頻度や食習慣などを調査した。その結果、日焼け止めを週3回以上使うグループの血中ビタミンD濃度の平均は、通年で基準を下回る「欠乏状態」だったという。厚生労働省によると、骨や健康を保つビタミンDの血中濃度の基準は1ミリリットルあたり20ナノグラム(ナノは10億分の1)以上で、それを下回る場合は欠乏状態とされる。

また、1980年代の女性と比較した結果、血中のビタミンD濃度は通年でかなり低下していた。この頃から紫外線を防ぐオゾン層の破壊が問題となり、皮膚がんやしみ予防のための紫外線対策が普及した。同チームの津川尚子・同大教授(公衆衛生学)は「女性は日焼け対策で日光によるビタミンD合成量が少なくなりがち。サケなどビタミンDを多く含む食品を意識的に食べてほしい」と話している。【斎藤有香】


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お酒が弱い女性、年を取ると骨折リスク

お酒が弱い女性、年を取ると骨折リスク 慶応大など調査

多摩市医科歯科ナビ

お酒が弱い女性は、年を取ると骨が折れやすくなることが、慶応大などの研究チームの調査でわかった。女性は閉経後に骨粗鬆(そしょう)症になりやすいが、アルコールの分解にかかわる遺伝子の働きが弱いとさらにもろくなる可能性があるという。27日付の英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」で発表した。

同大医学部の宮本健史・特任准教授(整形外科)らは、アルコールを分解する時に働く酵素をつくる遺伝子「ALDH2」に着目。この遺伝子の働きが生まれつき弱い人は悪酔いの原因となるアセトアルデヒドをうまく分解できず、酒に弱くなる。

中高年の女性で大腿(だいたい)骨骨折した92人と骨折していない48人の遺伝子を調べて比較した。骨折した人の中で、この遺伝子の働きが弱い人は58%だったが、骨折していない人では35%だった。年齢などの影響を除いて比べると、遺伝子の働きが弱い人の骨折リスクは、ない人の2・3倍高かった。

チームはマウスの細胞でも実験した。骨を作る骨芽細胞にアセトアルデヒドを加えると働きが弱まったが、ビタミンEを補うと機能が回復した。酒に弱い体質の人が過剰な飲酒をすると、アセトアルデヒドがうまく分解できずに骨がもろくなる可能性があるとみられる。

宮本さんは「お酒に強いか弱いかは生まれつきで変えられない。だが、骨折のリスクをあらかじめ自覚し、ビタミンEの適度な摂取で予防できる可能性がある」と話している。(川村剛志)


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口角炎の原因とビタミン

不足すると口角炎の原因となるビタミンと栄養素

口角炎に必要とされる栄養とは

口角炎の原因はさまざまですが、なかでもビタミン不足で発症するケースがここ最近増えています。どういったビタミンと栄養素が口角炎の発症に繋がるのか見てみましょう。

口角炎

口角炎とは?

まずは、口角炎の症状や原因を理解しましょう。

(1)口角炎の症状と特徴

口角炎とは、その名の通り、口の両端である口角に炎症が起こる皮膚疾患のことをいいます。症状としては亀裂が生じることが特徴で、その他、びらんや腫れ、出血を伴います。

出血後はかさぶたになり、白い点が粒状に現われる場合もあります。口角炎のかさぶたは剥がれやすいこともあり、完治が長引く傾向にあります。かさぶたになったら、なるべく大きく口を開けない、舌で触らないなど注意が必要です。

口角炎を発症すると、口を開けただけで痛むため、最悪の場合は食事もままならないといった状態に陥ります。数日程度で治る場合がほとんどですが、一度かかると再発しやすくなるのも口角炎の特徴といえます。

(2)口角炎の原因

口角炎はカンジタという真菌による皮膚感染症です。カンジタというはそもそも体内や皮膚に生息している菌であり、通常は人体に害を及ぼすものではありません。ですが、体調を崩した時などに、カンジタが増殖して口角炎をひき起こしてしまうと考えられています。口角炎を発症してしまう具体的要因としては、以下が挙げられます。

 

1 カンジダなどの真菌

もともと口腔内にいる菌ですが、体調不良で免疫が落ちると繁殖して日和見感染をおこします。

2 よだれ

唾液が口角に付着することで皮膚がやわらかく、カンジダ菌に浸食されやすくなります。上記の唇を舐めるとますますガサガサになるのは、この状態です。

3 慢性病による衰弱

ストレスや慢性の疲労で免疫力が低下している時は、口角炎になりやすく糖尿病、貧血、ステロイド剤の長期使用が口角炎の原因になることがあります。生活の乱れ、ストレス、睡眠不足、その他病気になっている時は、抵抗力、免疫力が低くなっているので十分な休養が必要です。

4 ビタミン不足

とくにビタミンB2、B6、B12、A、ナイアシン不足は口角炎を引き起こします。

ビタミンは皮膚を健康に保つ働きがありますので、これが不足するとカンジダ菌に抵抗できなくなり、口角炎が治りにくく、舌苔が多くなってしまいます。

5 乾燥

冬の寒い時やクーラーの効いた部屋に長時間いると乾燥し、口の周りの皮膚が乾き口角炎になります。乾燥し、うるおいがなくなると亀裂ができ、そこにカンジダ菌が侵入し、口角炎を発症します。

口角炎のビタミンや栄養不足

不足すると口角炎の発症要因となるビタミンや栄養素はなんでしょうか?予防対策の参考にもなるので、ぜひチェックしましょう。

(1)ビタミンB2

ビタミンB2不足は口角炎の発症率を高めます。皮膚や粘膜の健康を維持する働きもあるため、できるだけ多く摂取すると良いです。ビタミンB2の代表的な食品は、レバーや納豆、うなぎ、卵など。

(2)ビタミンB6

ビタミンB6は、肌荒れや吹き出物を防止する作用があるため、不足すると口角炎になりやすくなります。食品では、とうがらしやニンニクなどに多く含まれていますが、1日100mg以上過剰に摂取し続けると、人体に悪い影響が出る場合があるので注意してください。

(3)ビタミンB12

ビタミンB12不足は、厳格な菜食主義者や胃液が出ない状態の人に起こるケースが多いようです。ビタミンB12は、めふん(塩辛の一種)やほしのりに多く含まれているので、進んで摂取するとよいでしょう。

(4)ビタミンA

ビタミンAは、皮膚や粘膜の状態維持や免疫力を高める効果があるため、口角炎予防には欠かせません。食品では海草類、あさりやしじみに多く含まれていますが、1日5000IU以上摂取し続けると、人体に影響が出る場合があるので摂取量には注意してください。

(5)ナイアシン

ナイアシン不足も皮膚炎が起こりやすくなるため、口角炎予防として気を付けて摂取することをオススメします。食品では舞茸やたらこに多く含まれていますが、1日30mg以上摂取し続けると、人体に影響が出る場合があるので注意しましょう。

(6)鉄分

口角炎の発症要因の1つである鉄欠乏症貧血は鉄分不足によるものです。鉄分は、バジルやタイムなどの香辛料やあゆやひじきに多く含まれているので、貧血ぎみの方は積極的に摂取しましょう。

口角炎になりやすくなるビタミンと栄養素の紹介をしてきましたが、意識して食べたり、摂取しても再発を繰り返してしまう方は、ぜひ専門医に相談することおすすめします。


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睡眠時無呼吸症候群マウスピース治療

睡眠時無呼吸症候群マウスピース治療

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マウスピース治療の費用は? 保険適応はされるの?

睡眠時無呼吸症候群に対する治療法は、CPAP治療やマウスピース治療、手術など個人の症状や重症度によって異なります。

睡眠時無呼吸症候群PSG検査

今回は睡眠時無呼吸症候群の治療法のひとつである、<マウスピース治療>のメカニズム、メリット、デメリット、費用、保険適応などについてご紹介します。

睡眠時無呼吸症候群マウスピース

睡眠時無呼吸症候群にマウスピースは効くの?

睡眠時無呼吸症候群に対する治療法として、自分の口にあったマウスピースを作成し、下あごを前の方へ5~10mm程度出す方法があります。下あごを前方へ移動させると、狭くなっている気道を広げることができるため、マウスピース治療は睡眠時無呼吸症候群に効果があるといわれています。
特にあごが小さく、肥満がない睡眠時無呼吸症候群の方、軽度から中等症の睡眠時無呼吸症候群の方に効果を期待できる治療法です。
マウスピースは、呼吸器内科や耳鼻科と提携している睡眠時無呼吸症候群の診療を専門とする歯科医に依頼して作成します。ただし、重度の睡眠時無呼吸症候群の方には効果が見られないこともあるので、医師とよく相談してから治療を行います。

持続陽圧呼吸療法 (CPAP)

知っておきたいマウスピース治療のメリット・デメリット

比較的手軽にできそうな印象があるマウスピース治療にも、メリットとデメリットがあります。

まずメリットとしては、口にはめるだけの治療で簡単にできること、簡単に作れて長く使用できるので医療費も安くすむこと、小型なので旅行や出張、外出先などへ気楽に持ち運びができること、などが挙げられます。

一方でデメリットは、重症の睡眠時無呼吸症候群の方には効果が見られないことが多い、歯が少ない人には適用とならない、鼻づまりや扁桃腺の肥大がある場合には適用とならないことがある、などです。また、下のあごをマウスピースによって前方へ移動させる程度が不十分の場合には、症状の軽減効果が得られないことがあるので作成時には注意が必要です。

マウスピースによるいびきとSASの改善

マウスピース治療の費用と効果、保険適用の基準とは

自分の口に合ったマウスピースが作成でき、下のあごを前方に動かすことが可能になれば睡眠時の無呼吸だけでなく、睡眠時無呼吸症候群に伴う日中の眠気や頭痛、倦怠感などの改善が期待できます。また、睡眠中の低酸素やいびきも改善される可能性が高いです。

マウスピースの作成には、保険が適用されて3割負担となれば約15000円です。マウスピース治療は、内科や耳鼻科からのマウスピース作成依頼書があれば保険適用になります。保険が適用されない場合には自費となり、約3~5万円の費用が必要です。

スリープスプリント(マウスピース)治療

医師がマウスピース治療の適用かどうか判断する

マウスピース治療は持続陽圧呼吸療法 (CPAP)に比べて、作成したマウスピースを歯につけて寝るだけなので比較的簡単に行うことができます。
しかし、マウスピース治療が適用になるかどうかは睡眠時無呼吸症候群の重症度や歯の状態にもよるので、医師の判断になります。

まず内科医や耳鼻科医が、睡眠時無呼吸症候群の重症度を判定します。そして、マウスピース治療の適用があると判断した場合に、専門の歯科医に作成依頼書が渡されることによって作成できますが、歯科医の判断で難しいとされる可能性も。具体的には、実歯が上下で20本以下、歯周病や虫歯で歯がぐらついている、顎関節症がある、などです。
医師とよく相談し、自分に合った最も効果的な治療法をできることが理想です。

持続陽圧呼吸療法 (CPAP)

まとめ

睡眠時無呼吸症候群に対するマウスピース治療についてまとめました。マウスピース治療は睡眠時無呼吸症候群の重症度が比較的軽い方で、あごが小さく、肥満がない方に有効といわれています。睡眠時無呼吸症候群が疑われる時には、なるべく早く病院を受診し治療を開始しましょう。


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睡眠時無呼吸症候群,SAS

睡眠時無呼吸症候群,SAS

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閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)とは睡眠中に断続的に無呼吸(むこきゅう:10秒以上続く気流停止)を繰り返し、その結果、日中の眠気などの症状に加え呼吸循環系への障害をきたす疾患で、中年男性のいびきをかく人や肥満者に多くみられます。

確定診断のためには、医療機関での症状の確認、終夜モニターであるポリソムノグラフィー(PSG)などの検査が必要になります。

治療としては、肥満のある人では減量が基本的治療として重要ですが、経鼻的に上気道に一定圧の空気を送り込んで上気道をつねに陽圧に保つことにより睡眠中の上気道の閉塞を防ぐ経鼻式陽圧呼吸(NCPAP)(けいびしきようあつこきゅう)が行われてきました。

しかし、マウスピースやスプリントなど口腔内装具により下顎を前方に位置付けて上気道を拡張させ治療する歯科的治療が効果的であることがわかり、近年、これが保険適応となりました。

コンパクトで携帯も便利で、NCPAPにうまく適応できない人にも適応でき、広く普及しつつあります。また、症例によっては、軟口蓋の一部や顎骨を切ったり,骨を延長したりして気道を広げることもあります。


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